税込39円のうちわけ〜アダルトチルドレンの克服日記〜

20代のひとりっ子アダルトチルドレンが、過去を振り返ったり、今を綴ったりします。

背中に夕日がおちるとき

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生きていますか。

私は今日も生きています。

 

シェアハウスに住んでいると、たくさんの輝いた人と出会います。

辛いことがない人なんていないんですよね。

みんな苦しい過去もあるんですよね。

でも自分の歩く方向を向いて、少しづつ進んでいる。

そんな彼らが眩しくて、私は目を閉じたくなります。

 

昔、どこにも行けなかった私。

リビングの窓にもたれて、夕日が落ちていく時をすごしていました。

何度も何度も。

背中に伝わるガラスの冷たさと、夕日のあたたかさ。

けして振り向くことはないんです。

外に出ることもない。

リビングがオレンジに染まって、やがて暗闇に包まれていく。

その刹那に輝くグラスのまぶしさが愛おしかった。

 

それは命みたいで。

私はそれを、ガラスを隔てた閉ざされた場所から、ただ感じていた。

 

今も変わらないのかもしれません。

私は私という閉ざされた箱から、ただ人の営みを見つめている。

命の揺らめきを愛しいと思うのです。

 

私はなぜ生きているのでしょうか。

理由がないことはわかっているけれど。心が乾くのです。

あの人を出し抜いてやろう、あの人より優れていたい、あの人を貶めてしまえ、あの人に勝ちたい。そんな気持ちは無くて。

自分のたかが数十年の命、どうすれば良いのか。何をして死ぬのか。

途方にくれているんです。

 

なぜ何かをしようと思うのでしょうか。

初夏の日差し、風の涼しさ、それだけではいけないのですか。