「世界にはもっと不幸な人がいるんだからあなたは不幸じゃない説」には異議あり
「世界には恵まれない人が沢山いる。食べるものや住む場所に困っている人がいる。そんな彼らに比べたら、あなたは恵まれていますよ。あなたは十分幸せなんですよ」
よくそんなことを言う人がいます。
こういった言葉を聞くたびに思うことは、
幸せって相対的なものなのか?
ということです。
AはBよりも金銭的に豊かである。しかしBは幸せである。ゆえにAも幸せである。
…こんなに人間って単純にできていないと思うんですよ。
喜びも、悲しみも、相対的なものではなく、絶対的なものであると私は思います。
日本に住んでいれば幸せでしょうか。住む家があって、生き延びられるだけの食料が与えられていたら幸せでしょうか。そんな「幸せ」な環境で、悲しんだり、苦しむことは許されませんか?
辛いものは辛いんです。
それでいいじゃないですか。
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いつも通る道でも、違うところを踏んで歩くことができる。
いつも通る道だからって、景色は同じじゃない。
それだけではいけないのか。
それだけのことだから、いけないのか。
私が一番好きな映画、「スカイ・クロラ」のセリフ。
今日、いつもと同じ道をお昼過ぎに通ったんです。
そしたら景色に白いのがいて。
モノトーンの車ばかりが通る道だから、とても新鮮だったんです。
生きているんだなぁ、って。
それだけのことです。